おいなりさんは「幸せの袋詰め」というのが、私の子供のころから変わらない想いです。

だから、おいしいおいなりさんを食べる時のゆたかな時間の流れのように、

お弁当づくりの時間もまたゆったりと満ち足りたものでありたい。

時間に流されず、守りに入らず、手間ひまかけた丁寧なお弁当づくりは、

小さなお店だからこそできる幸せな時間なのだと思います。

どこかありそうで、けっしてどこにもない美味しさ。

一つ一つのおいなりさんに納得いくまで向き合いながら、そんならしさをお届けしたいと願っています。

シェフ 
北村 千春